仙台市青葉区の繁華街で、高校生に暴行を加えて死亡させた罪に問われた男2人の裁判員裁判で、現場に居合わせた高校生の友人が、「男2人が殴っていた」などと証言しました。
住所不定・無職の多田康二被告と佐藤蓮被告は、去年8月1日午前5時ごろ、青葉区国分町の路上で、面識のない17歳の男子高校生の顔を殴って転倒させ、その後も暴行を加えて死亡させたとされています。
11月10日の初公判で、多田被告は「暴行はしていない」と起訴内容を否認し、佐藤被告は、「暴行したのは間違いないが、それが死亡につながったわけではない」と一部否認していました。
11日は、現場に居合わせた男子高校生の友人に対する証人尋問が行われ、友人は男から暴行を受けた男子高校生について「受け身が取れず、後頭部を地面に打ち付けていた」と話しました。
男子高校生は「けいれんを起こしていた」ということですが、もう1人の男が「『起きろよ』などと言いながら殴ったり蹴ったりした」と2人が暴行を加えていたと証言しました。
12日は、同じく現場に居合わせた別の友人に対する証人尋問が予定されています。