92歳で亡くなった仲代達矢さん。
戦後の日本映画を象徴する数々の作品で主演を務めた名俳優の人生を振り返ります。
仲代達矢さん(2016年):
劇場へ来てお金を払ってもらって、大きなスクリーンで若い人たちに見ていただきたい。そのために我々作り手がすてきなものを作らないと!
演技に情熱を注いできた俳優の仲代達矢さん。
11月8日、肺炎のため92歳で亡くなったことが分かりました。
東京で生まれた仲代さんは俳優座に入所。
その後、映画「人間の條件」や黒澤明監督の「影武者」で主演を務めるなど、戦後の日本映画を代表する作品に数多く出演しました。
役者として活躍する一方で、1975年には俳優を育成する「無名塾」を設立。
役所広司さんや、益岡徹さんら次世代を担う俳優を数多く輩出しました。
1996年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章、そして2015年には文化勲章など数々の章を受章しています。
仲代達矢さん(1996年):
きょうはダメだったからあしたやるぞ、あした頑張るぞ。あしたもダメだ、じゃあ、あさって頑張るぞっていう連続でしてね。だからそういう意味では、俳優は死ぬまで修業だと。
2025年の9月には舞台上で元気な姿を見せ、精力的に活動し、生涯現役を貫きました。