市街地でクマが出没した際、自治体の判断で発砲が可能になる「緊急銃猟」について、岩手県盛岡市は11月10日に猟友会と委託契約を結びました。
11月中には緊急銃猟を開始できる見通しです。
10日は盛岡市のツキノワグマ対策会議が初めて開かれ、緊急銃猟の態勢の整備について報告されました。
盛岡市内では2025年4月から11月6日までのクマの出没件数が465件と、過去最多を大幅に更新するペースで推移しています。
盛岡市によりますと、国や県に申請していた補助金の交付が11月7日に決定し、盾やビブス・カラーコーンといった緊急銃猟をするために必要な備品を購入できるようになりました。
これに伴い盛岡市は10日、盛岡猟友会と委託契約を結んでいて、11月中には緊急銃猟を実施する態勢が整う見込みです。
盛岡市 内舘茂市長
「盛岡市は市民の安全安心、生命を守ることを最優先に行動していく」
一方で盛岡市が重点を置いている麻酔を使ったクマの捕獲については、費用が県の交付金の対象になっていません。
盛岡市では県に対し交付金の適用対象にするよう求めるほか、11日は市長会としてクマの対策を強化するよう要望することにしています。