2024年12月、沖縄市で出産直後の自分の赤ちゃんを窒息させ殺害したとして、殺人の罪に問われている母親の初公判が10日に那覇地方裁判所で開かれました。
母親は起訴内容を認めました。
沖縄市の元飲食店従業員の31歳の被告は2024年12月、沖縄市の自宅の敷地内で出産したばかりの女の子の赤ちゃんの顔を自らの胸近くに押し付け窒息させて殺害した殺人の罪に問われています。
那覇地方裁判所で始まった裁判員裁判で、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
調べのなかで被告の家族や交際相手は、妊娠を知らされていなかったと話していて、弁護側は「誰にも相談できず孤立したなかで犯行に及んだ」として、量刑の判断にあたっては被告が置かれた状況を考慮すべきと主張しました。
一方で検察側は、被告は明確な殺意を持って犯行に及んでいて、結果は極めて重大だと指摘しました。
裁判は20日に判決が言い渡される見通しです。