日本維新の会の吉村代表は10日の取材対応で、高市総理が午前3時から勉強会を開いたのは、「野党の質問通告が遅れたから」という声が上がっている中、「国会での質問通告は2日前までという慣例を厳格にルール化すると呼び掛ける考えはないか」と聞かれ、「ルール化なんて明日にでもできる。だれが反対するか聞いたらいい」と述べました。
それとともに、この「慣例」が守られていないことを前提として、「明らかにおかしなことをやっている」と話しました。
また予算委員会で高市総理への質問が集中していることについて、「党首討論を充実させて、予算委員会は担当大臣に質問するようにやったほうがいい」と提案しました。
■「当たり前のこと。なんでやらないのかな」
(Q.国会の質問通告について、『2日前通告ルール』というのが、あくまで『慣例』としてあるということだが、先日の高市総理が朝から準備をして…ということも出ているが、維新として、各党を含めて厳密にルール化するという呼びかけなど、吉村代表の考えは?)
【吉村代表】「これもう、当たり前のことですので、何でやらないのかなと思います。
維新の会は、2日前に質問は通告するというのを守るというのをやっている。直前になると当然、官僚の皆さんも仕事が大変ですからね。翌日は予算委員会がある。
(通告期限を守らないのは)明らかにおかしなことをやっているなと。今でもまだ続いてるのかと思いますね。
そのぐらいのことは、しっかりと明日にでもまとめてもらいたいと思います。もうこれできないんだったら、もうこういうことすらできないんだから…
で、議員定数削減なると反対でしょ。古い政治をやっていますよね。議員定数削減です。そっちに僕は政治的なパワーを投入します。
そのぐらいのことはすぐやってくださいと思いますよ。当たり前じゃないですか。そんなことも言わないとやらないんですか?と。そういう認識です」
(Q.『慣例』を厳密に『ルール化』するというのは?)
【吉村代表】「ルール化なんて明日でもできるんじゃないですか。
誰が反対するのか、皆さん聞いたらいいんじゃないですかね。明らかにおかしいと思います。
もっと言うと、ちょっと僕ツイッター(現・『X』)でも出しましたけど、ずっと総理ばかりにいろんな質問を集中させる、予算委員会のやり方も変えたほうがいいんじゃないですかね。
もう総理は党首討論。そこをもっと充実させる。そして党首討論を充実させて、予算委員会は大臣がいるんだから、担当大臣に質問する。
原則総理には質問しない、これぐらいやったらいいと僕は思いますよ。やらないと思いますけど。
議員定数削減です。そこに政治的なパワーを投入します」
高市総理が7日の衆院予算委員会の準備のために、午前3時から公邸で勉強会を開いたことを巡り、野党の質問が遅かったとの声が出ています。
国会での質問通告を巡っては、2023年に「2日前までを念頭とした『速やかな質問通告』に努めること」で与野党が合意しています。
また今回の予算委員会については、開催自体が「開催の前々日の昼」に決まったため、立憲民主党の泉健太前代表はSNSで「こうした場合は『前日昼まで』の通告が通例」などと指摘しています。