捜査の最新情報をこれまで立花容疑者の取材を続けてきた鈴木祐輔・関西テレビ神戸支局長の解説。
■立花容疑者「演説で発言したという事実は間違いない」
立花容疑者の供述の一部が捜査関係者への取材でわかりました。『演説で発言したという事実は間違いない』と話しているということです。取調室の中でも、自身の主張を展開している、という話も入ってきている。
そして、なぜ、今回、このタイミングでの逮捕したのかというと実は先月末ごろ、立花容疑者はドバイに渡航していた。ドバイとえば、NHK党のガーシー元参議院議員が、脅迫の容疑で国際手配された際に、長期滞在していた場所だが、ドバイのあるUAE(アラブ首長国連邦)と日本の間には犯罪人の引き渡し条約がなく、これまでも手配した容疑者の逮捕まで相当苦労するケースがあった。
さらに、関係者との口裏合わせや証拠隠滅などの懸念材料も出てきていた。
そこにさらに静岡県の伊東市長選挙へ立花容疑者が出馬する話もあった。告示が来月7日、投票が来月14日に迫っていて、捜査当局としては選挙中の強制捜査をできるだけ避けたいと判断したとみられる。

■記者に送られてきたLINEのメッセージには...
私は立花容疑者をこれまで何度か取材していて感じたのは「二面性」。
立花容疑者はカメラが回っていない場面では、受け答えも丁寧で、動画や街頭演説での攻撃的な姿とは印象が違っていた。
立花容疑者また、私を含め複数の記者にLINEのメッセージを頻繁に送っていました。先月には立花容疑者から「無職なので、大阪ミナミのバーでアルバイトをしている」と自嘲気味なメッセージが来たこともある。
私がそのバーに行くことはなかったが、今回の逮捕が毎週土曜日のミナミのバーでのアルバイトの後ということで、兵庫県警としては確実に逮捕できるタイミングが土曜日の夜から日曜日の未明にかけてだったと判断したとみられる。
(関西テレビ神戸支局長・鈴木祐輔)

