「梨花と真瑚が初めての練習で、動きを合わせて滑っていた。過去にもシングルからアイスダンスに転向した選手を指導しましたが、彼女は最初から対応できていました」と驚いたという。
さらにコーチのロマン氏が驚いたというのが、紀平が右方向にもツイズルできるということだった。
「本来とは逆方向で、シングルの選手の大半は左方向にジャンプしますが、アイスダンスは左右にツイズルする必要があります。通常これに苦戦するのですが、梨花が最初から左右に対応できたことに驚きました。2人の成功は願っていますが、努力が必要です。チームとして一緒に楽しみながら、努力を続けてほしい。いい雰囲気のなかで、互いを高めて最高のチームになれるように」
西山は「アイスダンスをはじめたばかりの選手が大会に出られることが異例です。あり得ないことと言えばあり得ないこと。でもそこから自分たちのアイスダンスキャリアのスタートだと思うので、1つずつ階段をのぼっていけたら」と意気込む。
紀平も「できることを、練習してきたことを全部こなすことが1つの目標。そこから全日本や来シーズンももっとできるんだぞ、ということをお見せできたら」とモチベーションを上げていた。
互いに支え合う“りかしん”
4年間一人で苦しんでいたという紀平。今ではともに歩むパートナーと出会い、「心強い」と笑顔を見せる。
「コミュニケーションをすごく取ってくれるので、すごくやりやすくて、練習中にこれをやろうというときも『どれがいい?』と聞いてくれたりして、気を使ってくれて、すごく優しいと思います」
西山も紀平の存在に支えられているようで、「緊張が割る2になるので、(シングルとは)安心感が違う感じがする」と話した。
「よく笑う子なのですごく楽しくなりますし、練習していてやりやすく話しやすい。スケートに対して真摯に向き合っていて、ずっと動画を見て研究している」
次の大舞台は12月の全日本選手権。紀平にとっては、3年ぶりの全日本だ。2人が西日本選手権からさらなる成長を遂げるか注目だ。
全日本までの道の詳しい概要はフジスケで!
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/figure/toJPN.html
※エントリーが出たら全日本への道の詳細が反映されます。
FODで全選手・全演技LIVE配信
