フィギュアスケートの東日本選手権が10月24日から3日間にかけて行われ、ペアは長岡柚奈・森口澄士組が優勝した。
この大会を勝ち抜いた選手達が12月19日から東京・代々木第一体育館で開催される、全日本選手権へ出場することができる。
その切符を手にしたペアの選手たちを紹介していく。
結成3年目のゆなすみが優勝
ペアは“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一組がGPシリーズのため出場が免除され、エントリーした2組が12月の全日本選手権への出場を決めた。
優勝は結成3年目を迎える“ゆなすみ”こと長岡柚奈・森口澄士組。
昨季は初出場を果たした世界選手権で、フリーに進出することができなかった。
一度は失意に沈み、競技をやめることも考えていたという長岡だったが、森口に励まされ奮起。
今季は、コーチを変更するなどさらなる進化を目指し「五輪の出場2枠目獲得」を目標に掲げていた。9月の北京で行われたミラノ・コルティナ五輪最終予選で、圧巻のパフォーマンスを見せつけ有言実行。そして迎えた今大会となった。
ショートは昨季から継続の『Goodbye Yellow Brick Road』。3月の世界選手権から投入した冒頭トリプルツイストを軽々と成功させると、その後も流れに乗って安定感のある滑りを披露。
迎えたフリーは、9月の国際大会木下グループ杯で自己ベストを更新した新プログラム。
長岡がかねてから依頼してみたかったというデザイナーに頼んだ、鮮やかな衣装をまとって登場。プログラムのテーマである“大きな樹木”を演じきった。
また、試合前に体調を崩してしまったという森口を長岡がサポート。ともに苦難を乗り越えたチームワークで、予選会3連覇達成となった。
“ゆなすみ”として挑む3度目の全日本。
「すごく集中して、みんなが緊張した中で挑む全日本になると思う。私達も気を引き締めて、ベストなコンディションでいい演技をして、胸を張って『オリンピック代表に選ばれました』と言えるような演技ができるようにしたい」(長岡)
「“この2人ならオリンピックで輝いてくれる”と思っていただけるような成績や演技を全日本で発揮できたら」(森口)
自分たちで勝ち取ってきた五輪への切符をつかみ取りにいく、勝負の大舞台。2人の演技から目が離せない。
