島田は「(冒頭の転倒に)悔しさもあるが、その後落ち着くことができてよかった」と演技を振り返る。

キスクラで笑顔を見せる“いくこう”(西日本選手権)
キスクラで笑顔を見せる“いくこう”(西日本選手権)

リズムダンス・フリーダンスと滑り切り安堵の表情を見せた2人。

今大会で、ミラノ・コルティナ五輪出場に必要なスコアを取得するための国際大会、ゴールデン・スピン・オブ・ザグレブへの出場権を獲得。そして12月には、2人で出場する初の全日本を控えている。

島田は「もっと練習してスケートに向き合っていきたい」、そして櫛田も「ミニマムスコアを獲得できるように練習を積んでいきたい」と意気込んだ。

可能性を広げていく2人の挑戦から目が離せない。

結成3年目フランスで練習に励む“あやみつ”が2位に

2位は佐々木彩乃・池田喜充組。結成3年目と今大会出場組の中では最長の“あやみつ”組だ。

昨季に続き、クラウドファンディングを行いフランス・リヨンの地で練習に励んでいるという。

今年は滞在期間を延ばしさらなるパワーアップに励んだ。

リズムダンスでは『Barbie Girl / Be my lover』を披露。バービーの世界観を活かしたコミカルな動きで会場を盛り上げた。

フリーダンスの新プログラムは『ノートルダムの鐘』(西日本選手権)
フリーダンスの新プログラムは『ノートルダムの鐘』(西日本選手権)

3位で折り返したフリーダンス。前日と打って変わって、曲調に合わせた重厚感のある滑りを見せた“あやみつ”。

2人が練習拠点としているフランスが舞台の『ノートルダムの鐘』の新プログラムをアイスダンス歴の長い2人ならではの熟練した表現で魅せた。順位をひとつ上げ、2位でフィニッシュした。

佐々木は「緊張感もあり、本領が発揮できなかった。まだまだできると思っている」と上を向く。池田も「今年はアイスダンス界の注目度も感じて、いい刺激をもらっている。毎年少しずつ上に上がっていけたらと思う」と語った。

去年全日本で3位と存在感を示した2人のさらなる成長に期待したい。

異例の早さで実戦デビューした“りかしん”が3位

3位に紀平梨花・西山真瑚組。

シングルとして全日本で2度頂点に輝いた紀平が、今年9月電撃発表。アイスダンサーとして6年目になる西山真瑚とカップル結成という新たな挑戦に世間が沸いた。アイスダンスの練習を始めて約1カ月と異例の早さで実戦デビューとなった。