新潟県教育委員会は、新潟市内の港湾施設で女性のスカート内の下着などを自身のスマートフォンで盗撮しようとした中等教育学校の男性教師(44)を免職処分に。職務上関係ある女性と飲食店で飲食した際、店内や店外などでホテルに誘ったり、体を触ったりしたとして県立高校の校長の男性を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

■「興味があった…」エスカレーターで下着を盗撮
懲戒免職の処分となったのは、県立佐渡中等教育学校に勤務する男性教師(44)だ。
男性教師は25年5月、佐渡汽船新潟港ターミナルのバス停に降りる下りエスカレーターで、その場で初めて会った成人女性のスカート内の下着などを自身のスマートフォンを使用して盗撮しようとした。
県教育委員会によると、盗撮された女性が衣服の下にスマートフォンを入れられたのに気づき、振り返って「撮ったでしょ!」と男性教師を制止。その場で動画を削除させ、警察に通報したという。
男性教師は、県迷惑行為等防止条例違反の罪で略式起訴され、罰金20万円の略式命令を受けていた。
男性教師は、県教委の調査に対し「女性がどのような下着を着けているのか興味があった」「当日気分が落ち込んでおり、その気持ちを和らげたかった」などと話していたという。
■泥酔してタクシー車内でホテルに誘う…
停職6カ月の懲戒処分となったのは、中越地方の高校に勤務する校長の男性(50代)だ。
校長は25年8月、職務上関係のある女性と飲食店で飲食した際、店内や店外、帰宅途中のタクシーの中で女性をホテルに誘ったり、体を触る行為を繰り返したという。
その日、校長は有給休暇中で新潟市内のアルコールを提供する飲食店で1軒目は和食、2軒目はワインの飲める店に行き、校長が深く酔っていたので女性は校長が1人で帰れないと思い、タクシーに同乗したという。
県教育委員会によると、被害女性が上司に報告し、その上司から県教育委員会に通報したことで発覚した。
県教委の調査に対し、校長は飲食の途中から記憶がないものの、「被害女性が虚偽の内容を話しているとは思わない」と話し、深く反省しているという。
相次ぐ教師の不祥事に対し、県教委は「指導を徹底し、二度とこのようなことがないようにする」と再発防止を図る考えだ。
