思春期の悩みの一つとなる“ニキビ”。実はいま、ニキビの症状が出始める年齢が低年齢化しているという。低年齢化している原因とは?早期の対応の重要性や正しい洗顔の方法などを専門医に聞いた。

ニキビの“低年齢化” その原因は?

思春期の代表的な悩みの一つニキビ。近年は、このニキビができ始める時期に変化が生じていると、わか皮ふ科クリニックの石田和加院長は説明する。

わか皮ふ科クリニック 石田和加 院長
わか皮ふ科クリニック 石田和加 院長
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「やはり9歳・10歳から額に微小面ぽうというニキビの始まりができている子たちが多いかなと思う。ニキビは、昔は中学生・高校生のもので、放っておけばいいという時代があったかと思うが、今は逆に低年齢化、塾とかで遅い食事になったり、遅くまでテレビを見たり、SNSを見たりなどの影響があるし、食事の影響もあるかと思う」

ホルモンの関係で皮脂が過剰に分泌されることで発生する思春期のニキビ。

睡眠不足や食の欧米化による脂質の多い食事などがニキビの低年齢化の原因の一つに挙げられるという。

SNSなどの情報には注意!「医師に相談し正しい治療を」

石田院長は「ニキビは放置すると炎症のニキビになって赤く腫れたり、しこりになったりする。炎症が長引くと穴になってしまう。30代・40代になっても、もう新たなニキビはできないが、穴で悩んでしまう。そうならないように、でき始めに治療してもらうのが良い」と呼びかける。

ニキビ跡を残さないためにも早めの治療、そして、その治療の継続が重要になるのだ。

また、今の時代だからこそ注意が必要なのが、SNSなどにあふれる様々なニキビの治療法である。

石田院長は「SNSの情報は良い情報もたくさんあると思う。そこからもらわないといけない情報もたくさんあるが、やはり間違った情報も同じくらい多いと思う。自分の肌が今どういう状態なのか、なかなか全部SNS通りにはいっていないと思うので、詳しい皮膚科医の先生に今の肌の状態、今はどうしたらいいのか聞いて、処置や意見を仰ぐのが一番良い」と話す。

自分で得た情報を全て鵜呑みにするのではなく、専門的な知識のある医師に相談し、正しい治療を選択する事が必要である。

ニキビ治療に有効な薬は?

中でもニキビの治療に有効だとされるのが『過酸化ベンゾイル』という薬。

抗生物質の効きが悪くなる薬剤耐性菌のリスクが少なく、肌表面の古くなった角質をはがしやすくする“角層剥離作用”も期待できるため、日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されている薬剤の一つだ。

ニキビの治療薬
ニキビの治療薬

さらに、ニキビの低年齢化に伴い、25年6月には9歳から使用可能な『ベピオウォッシュゲル』という種類が登場。

1日1回、洗顔後に塗って5分~10分ほど待ってから洗い流して使う。低年齢化のニキビにも使う患者が多く、使い始めてだいぶ経過が良い人が多いという。

高校生までは保険が適用され、530円で処方されるこの治療薬。男女でニキビができる時期のピークは異なるが、ニキビができやすい体質の人は治療を継続すると安心だ。

医師に聞く“正しい洗顔”方法

そして、石田院長はスキンケアの重要性を訴える。

「皮膚を洗うということ、ちゃんと薬を塗ってスキンケアをするということが、すごくニキビにとって大事なこと」

ここで実際に正しい洗顔の方法を教えてもらった。

用意するのは石鹸と洗顔ネット。まず、石鹸をネットにこすりつけ泡を作っていく。なお、石鹸の変わりにジェルタイプの洗顔料を使っても良い。

洗顔ネットで石鹸を泡立てる
洗顔ネットで石鹸を泡立てる

ある程度泡ができたらネットから泡を絞り、優しく顔全体にのせていく。

空気を含ませ、モコモコとした泡を作ることで、顔に乗せたときに泡がきちんと汚れを吸着してくれるのだという。

泡を優しく顔全体にのせる
泡を優しく顔全体にのせる

数分置いたらぬるま湯で丁寧に洗い流し、最後に清潔なタオルで抑えるように水をふきとれば正しい洗顔の完了だ。

洗顔後は化粧水や乳液などのスキンケアを行うが、その際はニキビができにくいように配慮された“ノンコメドジェニックテスト済み”と記載されたものを選ぶとさらに予防につながるという。

悩みの種・ニキビ「日々のスキンケアや通院継続を」

顔にできるニキビは世代を問わず悩みの種に。だからこそ、適切な治療・予防法を実践することが重要だ。

石田院長は「急には綺麗にならないので、継続的に日々のスキンケアやニキビがある方は継続して通院して治すというのが良い。近くの皮膚科の先生にきちんと受診して相談してもらうのが良い」と呼びかけている。

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NST新潟総合テレビ
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