冬の便りが列島から続々と届く中、大荒れの空模様となったのが北海道です。

28日午後1時前の旭川市では、大粒の雪が激しく降る様子が見られました。

歩道に落ちたモミジにも雪が積もり、冬景色が広がりました。

朝から雪が降り続いているのは、上川町の層雲峡。
午後4時には、積雪が23cmに達しました。

時折、吹雪のような状況となり、視界が悪くなる時間帯がありました。

青森県を代表する豪雪地帯・酸ヶ湯へ向かう道。
紅葉する木々に雪が積もり、銀世界となる中、本格的な冬が到来しました。

駐車場では、あちらこちらで車に雪が積もり、午後3時に積雪が15cmに達しました。

外国人観光客は雪景色にカメラのレンズを向け、大喜び。

一方、車で訪れた人は、雪かきに追われていました。

大阪から:
(Q.車から雪下ろすのも初めて?)朝こうなっているのが初めて。本当にびっくりしました。大変ですね、雪国の人は。困りました…。

早すぎる雪に、東京から来た観光客は「温泉と紅葉と本当は奥入瀬渓流へ行く予定だった。急きょの雪で十和田湖のカヌーも予約してたけど中止になってしまった」と話しました。

酸ヶ湯温泉の担当者は、豪雪地帯の冬の始まりだと話しました。

酸ヶ湯・内本匡史さん:
酸ヶ湯近辺では10月下旬から降り始めることが多いので、覚悟はしていたというか準備は整えていました。これからは豪雪地帯として観光地となりますね。

午前8時半ごろには青森市内でも空模様が急変。
みぞれが降り出しました。

アスファルトを氷の粒が打ち付ける様子が見られました。

温度計は6度を示し、冬の寒さの中、傘をさしながらの通勤・通学となっていました。

一方、東京都心は秋晴れ。
最高気温も20度を超え、ポカポカと過ごしやすい陽気となりました。

冷え込んだ週末から一転、この寒暖差に加え、湿度も30%台に下がるなど空気も乾燥。

こうした気象条件の影響で、早くも都内のクリニックにはインフルエンザに感染した患者が急増していました。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
大人世代はまだそこまで多くないのでいつもの年の1.5倍ぐらいだと思いますけど、もうティーンエージャーに関してはいつもの年の10倍ぐらい。10年の経験の中では最も早いインフルエンザAの流行。

厚生労働省が発表するインフルエンザの患者数は、24日に1万2000人を超え、2024年より1カ月早いペースで患者が1万人を超えました。

都内にある保育園「キャンディパーク保育園2号」では、臨時休園に迫る勢いでインフルエンザがまん延していました。

玄関先で行われていたのが、登園してきた園児たちの体温測定です。

登園の時間は終わったとのことですが、靴箱には靴が半分ほどしか入っていません。

教室で遊ぶ園児たちもまばらとなっていました。

こちらの保育園では、園児105人中83人の大半がインフルエンザに感染し、休んでいる事態に。

そんな中、遊んでいた園児1人が発熱。
体温を測ったところ、38度以上の熱が出ていました。

体を冷やす冷たいものを食べたり、氷枕で熱を下げる処置が行われました。

熱が出た園児は、おばあちゃんが迎えに来て家に帰りました。

キャンディパーク保育園・武藤大助園長:
瞬く間に広がったというのが私たちの印象です。感染力が高いぞというのが今回のインフルエンザの特徴なのかなと。昨日も給食いっぱい余ってね、どうしようかなって。早くみんな元気になって戻ってこいよと、待ってるぞと言いたいですね。

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