2025年10月26日午前9時、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)への補給任務を担う新型無人補給機「HTV-X」1号機を搭載したH3ロケット7号機が打ち上げられ、成功した。

打ち上げから軌道投入まで順調に進行

H3ロケット7号機は午前9時に種子島宇宙センターから打ち上げられた後、順調に飛行を続け、約14分後に搭載していた「HTV-X」1号機を予定の軌道に投入した。今回の成功により、H3ロケットは5機連続での打ち上げ成功を達成している。

H3ロケット7号機(10月26日 種子島宇宙センター)
H3ロケット7号機(10月26日 種子島宇宙センター)
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「HTV-X」は「こうのとり」の後継機

輸送能力が大幅に向上

三菱電機などが開発に携わった「HTV-X」1号機は、前世代の「こうのとり」と比較して、運搬できる荷物の量が従来の4トンから6トン近くにまで増加している。この輸送能力の向上により、より多くの物資や実験装置を一度に運搬することが可能になった。

新たな機能の追加

「HTV-X」1号機には従来になかった給電機能が追加されている。また、冷蔵庫の積載も可能になり、生鮮食料品や鮮度が求められる実験サンプルを輸送できるようになった。これにより、国際宇宙ステーションでの実験の幅が広がることが期待されている。

国際宇宙ステーションへの到着予定

「HTV-X」1号機は10月30日、午前1時ごろに国際宇宙ステーションに到着する予定となっている。その後、宇宙飛行士たちによって積載された物資や実験装置が取り出され、ステーション内での活動に活用されることになる。

日本の宇宙開発技術の進歩を象徴するこの打ち上げ成功は、今後の宇宙開発における日本の貢献をさらに強化するものとなるだろう。

(動画で見る:「H3ロケット7号機打ち上げ成功 種子島宇宙センター」

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