被害や目撃情報が相次ぐクマ、10月の宮城県内の目撃件数は過去最多を大幅に上回ったということです。県はクマ出没警報を11月末まで延長するとともに、今回初めて、「人身被害対策強化期間」を設けました。
大崎市岩出山浦小路の住宅敷地内では、10月23日午前7時10分ごろ、体長1.5メートルほどと、50センチほどのクマ2頭が目撃されました。
このうちの1頭は、玄関の網戸に寄りかかっていて、網戸がゆがんだということです。
現場の住宅街からは、目撃情報が相次いで寄せられました。
近くに住む人
「だいたいこんなところにクマが来るなんて思わない」
県によりますと、10月に入りクマの目撃件数は513件に上り、1カ月あたりの過去最多、344件をすでに大幅に上回っています。
こうした状況を受け、県は10月いっぱいまで延長していたクマ出没警報を、11月末までさらに延長。また、今回初めて「人身被害防止強化期間」を設定し、一層の注意を呼びかけています。