四国初上陸は愛媛県で決定。アメリカ発の会員制の大型スーパー「コストコ」が、東温市に出店されることが22日に発表されました。早ければ2027年12月のオープンを目指していて、地域経済の活性化の起爆剤として期待が寄せられています。この一方で付近の飲食店からは、アルバイトの確保への不安などの声が聞かれました。
松山市の住民:
「行ったことなかったのでめっちゃ楽しみですね。早く完成が待ち遠しいという感じです」
「広島(のコストコ)まで1年に2回位行きよるね。だから近くなったらちょっとでも買いに行けるので、月に2回位行けたら」
「うれしいですね。コストコないなと思っていた。インスタとかで有名な牛タンとかサーモンとかが好きなんで食べたいです」
松山市の住民たちが喜んだのは、アメリカ発で会員制の大型スーパーマーケット「コストコ」の東温市への四国初上陸。全世界に会員が1億3900万人いるとされ、国内で37店舗を展開。年会費は5280円からで、会員だけが買い物を楽しめるシステムです。
県庁では中村知事が、東温市の加藤章市長、コストコホールセールジャパンのケン・テリオ社長とともに、東温市へのコストコ出店が決まったことを発表。中村知事は「まちが変わる、交流人口が拡大する」と話し、地域経済の活性化の起爆剤になることを期待。加藤市長は「私どものまちづくりを押し上げていただける」と話しました。
コストコを巡っては全国で誘致合戦が展開されてりうなか、愛媛県はこれまで企業誘致を積極的に進めよとうしている東温市と連携し、5年がかりで出店を働きかけてきました。
中村知事:
「正直言って最初は松山市どうだろうかなと思ったんですけど、“松山市の方針ではちょっと難しい”と。実はこの時点で諦め気味になっていたが、スマートICが開通して戦略的に企業誘致を進めている東温市にに声をかけたら、“何が何でも誘致したい”と」
出店の決め手になったのが…
コストコホールセールジャパン ケン・テリオ社長:
「交通の便がとてもいい。愛媛の真ん中で、高速のアクセスもいい。数時間で四国中から来られる」
コストコの「東温倉庫店(仮)」が設置される場所は、松山からもアクセスしやすい国道11号線沿いの市内北野田エリア。敷地面積は約6万6000平方メートルで駐車スペースを1000台分確保する予定です。近くには松山自動車道の東温スマートインターチェンジもあり、交通アクセスも抜群です。
東温倉庫店(仮)は早ければ2027年12月のオープンを目指していて、四国への出店は初めて。手頃な価格で食料品や日用品だけでなく、メガネショップや調剤薬局、ガソリンスタンドといった様々なサービスを提供する予定です。
付近からは期待と不安の声が聞こえてきました。
東温市民:
「にぎやかなものができるのも、こういう山村郡ではいいんではないかなと思いますよ」
「交通量が増えるけん、こんな自転車で乗って走れんでしょう。(家から)出られんのじゃなかろかと思うだけ」
コストコは「山梨県などでは今年オープンした時は、スムーズな交通誘導でほとんど渋滞はみられなかった」と説明。警察と協議し、できるだけ渋滞がないよう努力するとしています。
近くでラーメン店「芯せかい」など飲食店を2店舗経営する社長は、東温市に人が訪れることで来店者の増加に期待する一方、アルバイトの確保に懸念もあると話しています。
「芯せかい」など経営・和田勝也社長:
「かなり(コストコは)高額な時給で(アルバイトを)募集されると思う。うちも時給は上げざるを得ないかなと。(期待と懸念は)半々位の気持ちです」
コストコは約400人の雇用を計画。22日時点の時給は1540円で、3~4年後には2300~2500円へのアップを目指すとしています。
人口減少が進むなか、子育て世帯や若者の定着にも効果が期待されるコストコ出店。地域経済活性化の起爆剤になるのか。2年後のオープンが待たれます。
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