国内有数のダイビングスポットを守りながら観光産業を持続可能へ。愛媛県愛南町のマリンレジャー団体などが中心になって国際認証「グリーンフィンズ」の取得を目指しています。(画像:西海観光船提供)
海に潜ると出迎えてくれるのは、色とりどりのサンゴ。まさに海のお花畑です。この場所は国内有数のダイビングスポット・愛南町の沖合。この海の資源を守りながら観光を持続可能にする試みが進められています。
中心になっているのは海中の展望船やマリンレジャーを展開する「西海観光船」。愛南町の宿泊業者らとプロジェクトを立ち上げています。
愛南町によりますと、取得を目指す「グリーンフィンズ」は、イギリスのリーフワールド財団が国連の機関と共同で開発した国際プログラム。スキューバダイビングなどでサンゴを守りながらマリン観光を持続可能にする基準を定めていて、2004年から運用しています。
町内では今年10月初旬に試験官が訪れ、レクチャーや試験を行ったということです。今年中には審査の結果が発表されると見られています。
愛南町の沖合は国内有数のダイビングスポットで、サンゴなどは貴重な観光資源。この国際認証が認められれば、レジャー客とともに「サンゴの上に立たない」「海洋生物を触るなどしない」「ゴミを散らさない」「サンゴ礁に錨を下さない」ことなどに取り組みます。
「西海観光船」の高橋翔代表は、この取り組みを始めたきっかけを「近くの地域の実情がコミュニケ―ション不足で分からず、観光産業を始め全員でまちのことを考えていきたかった」と話しています。
世界ではこの国際認証を15カ国が導入。日本では沖縄県恩納村が初めて2020年に認められていて、愛南町で実現すれば国内で2例目になるということです。
#愛媛県 #愛南町 #レジャー #ダイビング #国際認証 #環境 #サンゴ #西海観光船 #観光 #産業 #海 #旅行