米沢市から冬支度の話題。放牧場でひと夏を過ごしたウシが畜産農家の元へ帰る「下牧」が行なわれた。

標高560メートル~860メートルの高地にある「吾妻山ろく放牧場」は、5月~10月の平均気温が16℃と涼しく、水分を含んだ上質の牧草が育つのが特徴。

ここに入るウシのほとんどは妊娠しているメスのウシで、2025年5月から順次入牧した46頭のうち最後まで残っていた25頭が、22日に半年を過ごした山を下りた。

2025年の夏は記録的な猛暑となったが、例年通りの過ごしやすい気候が続いたという放牧場。

名残惜しいのか、なかなかトラックに入ろうとしないウシもいたが、農家や市の職員によって無事トラックに乗せられると、それぞれ農家の元へと帰って行った。

(畜産農家・新藤広一さん)
「夏の間、自宅の牛舎にいるウシは夏バテしている・疲れがある。放牧場にいるウシはそういうことがなく、自然の中にいるのが一番いいと感じる」

ウシたちは、11月から2026年の春にかけて順次農家の元で出産し、育てられた子ウシは米沢牛のブランドがつけられるという。

さくらんぼテレビ
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