クマやシカによる農作物への被害を防ごうと、電気柵の特性や設置方法について学ぶ研修会が10月21日、岩手県住田町で開かれました。
研修会は県などが開いたもので、21日は住田町内の農家や町の職員など約30人が参加しました。
はじめに県の担当者が、クマやシカなどによる農作物の被害の状況について説明し、2023年度、県内では、約5億2000万円の被害があったことが報告されました。
続いて参加者は、従来の簡易的な電気柵よりも頑丈な「恒久電気柵」の特長や設置の方法について学びました。
「恒久電気柵」は、雪が降る時期も含めて通年で設置できるため維持や管理の手間が少なく、設置してから14年ほど稼働できるということです。
参加者
「(電気柵は)究極の最後の砦。自分も設置したい」
県農業普及技術課 中森忠義技術主幹
「(動物に)痛みを与えるのは体ではなく鼻先。動物はものすごい痛さを感じて、帰っていくことになる」
県では、今後も「恒久電気柵」の設置を推進していきたいとしています。