自民党の高市早苗総裁は21日、衆参両院の本会議で第104代首相に選出され、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、高市新内閣が発足した。
高市新首相は官邸で就任にあたっての記者会見に臨み、「国家国民のため、全力で変化を恐れず果敢に働いていく。そのための内閣を本日、作り上げた。国家国民のため、結果を出していく。強い日本を作るため、絶対に諦めない。そう決意している」と述べた。
そして、「この内閣は決断と前進の内閣だ。国民の皆さまとともに、あらゆる政策を一歩でも二歩でも前進させる」と強調した。
また、日本維新の会との連立政権を樹立したことについて、「日本を再起させたいとの思いで政策合意までたどり着くことができた。日本維新の会の同士の皆さまに感謝を申し上げる」と述べた。
さらに、「初閣議で経済対策の策定を指示する。国民の皆さまが直面している物価高への対策をしっかりと講じていく」と述べた。
続けて、「ガソリンの暫定税率は速やかに廃止する考えだ。さらには、野党の意見にも耳を傾け、いわゆる『103万円の壁』も引き上げていく」と述べた。
外交関係では、「トランプ大統領と早期にお会いして、日米関係をさらなる高みに引き上げる」とした上で、「日本の国益を守るため、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」と述べた。
この他、身を切る改革の観点から維新と国会議員の定数削減で合意したことを受け、高市内閣として、首相を含む閣僚などの給与について、議員歳費を超える給与を受け取らない法改正に取り組む考えを示した。