ちょっと意外な場所から「ブランド化」を目指します。

20日夜、福岡県北九州市小倉北区で開かれた試食会。

そこでお披露目されたのが、つややかに光る新鮮なサーモンです。

◆来店客
「うん、おいしい!」
「脂っこくなくて、味がしっかりしている」

客から好評のその名も「関門サーモン」。

北九州市の新たな特産品として養殖が進められていますが、その“現場”は意外な場所にありました。

それは10年前に廃校となった北九州市門司区の旧門司特別支援学校です。

◆株式会社pivot 一柳泰造さん
「この教室でサーモンを育てています」

ここでは約140匹のサーモンが養殖されています。

◆株式会社pivot 一柳泰造さん
「田舎はなかなか廃校を再利用されない場所が多い。そこには僕たちが求めている自然や水がいっぱいあるので、いろんなことができるのではないか」

全国的に課題となっている廃校の活用。

広い教室のほか電気や水道などもあり、サーモンの養殖に適した環境だといいます。

そしてこの取り組みを始めたのにはもう1つ大きな理由が…。

◆株式会社pivot 一柳泰造さん
「障害者の仕事が今あまりなくて、その仕事を増やしたい」

一柳さんは障害者支援団体の代表を務めていて、新たな雇用の場になればと願っています。

◆株式会社pivot 一柳泰造さん
「1次産業がどんどん衰退していく中で、そこを少しでも障害者が支える、そして生きがいにしてもらえることをやりたいなと思って頑張っている」

北九州市の意外な場所から生まれた「関門サーモン」。

11月からは地元のピザ店と連携し、関門サーモンを使った限定ピザの販売も始まる予定です。

テレビ西日本
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