注目された首相指名選挙で自民党の高市早苗総裁が女性初の首相に選出されました。
福岡選出の国会議員はどう受け止めているのでしょうか。
21日午後、衆議院で行われた首相指名選挙。
1回目の投票で自民党の高市総裁が過半数を獲得できるかが注目されていましたが、高市総裁は過半数を上回る237票を獲得し、衆議院では首相に指名されました。
参議院の決選投票でも125票を獲得し、高市総裁が女性初の首相に選出されました。
新総理の誕生に、福岡の人たちからは期待の声が聞かれました。
Q.高市首相が誕生したが。
◆50代
「よかったと思う。女性だから頑張ってほしい」
◆50代
「アメリカより早く女性のトップが誕生したということで、大変喜ばしく思っている」
◆50代
「私も関西人なのでずっと投票は維新にしていて、自民党と組んで新しく景気をよくしてもらえれば」
Q.維新との連立になったが
◆70代
「それは駆け引きだから、(高市氏は)上手なんじゃないですか」
公明が連立政権から離脱し、一時は、政権交代も現実味を帯びた中、維新と連立することで政権を維持した自民党。
福岡2区を地盤とする自民党の鬼木誠衆議院議員は…。
◆自民党(九州比例) 鬼木誠 衆院議員
「よく成し遂げたなという感じ。1回目の投票で過半数になりましたので、ほっとしています。あと残り数議席というところまでは来ているので、今回首班指名で過半数が獲得できたように、予算や法案、丁寧に理解を得ながら前に進めていきたい」
一方、与党入りすることになった日本維新の会、福岡11区の村上智信衆院議員は、さっそく「与党議員」として意気込んでいます。
◆日本維新の会(福岡11区) 村上智信 衆院議員
「これから与党として活動するわけですので、仕事はしやすくなるなという風に思っております。私がやりたいのは経済の活性化、税収が増えることによって財政が健全化します。そして少子高齢化対策をしっかりやる」
今回の首相指名選挙で衆議院の過半数は233票、自民と維新のすべての票を合わせても231票と、あと2票足りない状況でした。
そうした状況の中、高市首相の誕生を後押しした1人が、9月に維新を離脱した阿部弘樹衆院議員でした。
Q.阿部さんの一票はどなたに?
◆無所属(九州比例) 阿部弘樹 衆院議員
「高市さんに入れました。麻生太郎さんの部屋を訪ねたけれど、直立でお迎えになられて、深々とお辞儀をされて『高市をよろしく頼む』と。僕は福岡の出身で、自民党の県会議員だったから、麻生太郎さんのことはよく知っている。そういう方が意を決して、副総裁の立場でお願いすることは相当重く受け止めなければいけない」
新たなパートナーと手を組んで動き出した高市政権。
物価高対策やトランプ大統領をはじめとする外交交渉、さまざまな課題にどう対処していくのか、そのかじ取りが注目されます。