自民党の高市首相が誕生しましたが、気になるのが、政権を離脱した公明党議員の反応です。
国会前からTNCの山田裕希記者に伝えてもらいます。
山田記者:
公明党の福岡県本部代表、秋野公造参院議員に話を聞くことができました。
高市首相の誕生については、「是々非々で迎えたい」とした上で、公明党が連立を離脱する原因となった企業・団体献金の禁止について、維新との新政権でも「結論は高市総裁の任期である2年後の9月までに」という玉虫色の結論となったことに失望感をあらわにしていました。
◆公明党(福岡選挙区) 秋野公造 参院議員
「政治をきれいにする取り組みというのは、国民の民意になりますから急がなきゃいけない案件だと私たちは考えます。2年後に本当に結論が出るかどうかもわからないような仕組みで首班指名が行なわれたことはただただ残念」
山田記者:
一方、直前まで政権交代を目指していた立憲民主党の福岡2区、稲富修二衆院議員は、野田代表に1票を投じたとした上で、「政権交代を本気で狙えるチャンスだっただけに残念だ。ほかの野党との協力体制がもっと密にできていれば」と悔しさをにじませていました。
また、一時は、与党入りの最右翼と見られていた国民民主党の許斐亮太郎衆院議員は、維新が強く求める議員定数の削減について「個人的には賛成の立場だが、現行制度のまま定数を減らせば少数意見をすくい上げることができなくなる」と懸念を示していました。
こうした中、高市新首相は21日夜にも新たな内閣を発足させます。
10月下旬にはトランプ大統領との首脳会談といった外交日程も予定されているほか、24日にも行われる予定の所信表明演説を受け、与野党による代表質問は11月4日以降に行われる見通しです。
高市首相がこれらにどう対処していくのか注目されます。