岩手県北上市が2030年の開学を目指す市立工科大学について、市議会は10月20日の本会議で、基本計画を策定するための関連予算案を否決しました。
北上市議会では20日、市が提出した市立大学に関連する費用833万円の補正予算案について採決が行われました。
その結果賛成12票、反対13票で補正予算案は否決されました。
この833万円は市立大学の認可申請に必要な基本計画を2025年度中に策定するため費用で、否決により市が中心市街地の再開発とともに計画していた市立大学の設置が今回は見送られることになります。
市立大学を巡っては地元の商工会議所が大学の設置を積極的に推進するよう求めていた一方で、市民団体が集会を開き設置反対を訴えていました。
否決を受けて八重樫市長は「市立大学の計画の全てが否定されたわけではないので、今後も市民や議員の理解を得られるよう取り組みを継続したい」とコメントしています。