燃料費の高騰が続く中、ガスメーターを無許可で持ち出したとして、仙台市ガス局の職員が懲戒免職となりました。「生活費を抑えるためだった」と話しているということです。1
仙台市ガス局の会見
「今回の不祥事で、市民の皆さま、およびお客さまの信頼を大きく損ないましたことをお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
10月16日付で懲戒免職となったのは、仙台市ガス局供給部導管管理課の岩渕岳士係長(49歳)です。
仙台市ガス局によりますと、岩渕係長は2018年4月ごろ、ガス局から無許可でガスメーターを持ち出しました。
冬場を中心に自宅のガスメーターと付け替えることで、都市ガスを使用した分が自宅のガスメーターに加算されないようにしていたということです。
検針日の前に自宅のガスメーターに戻すことで隠蔽していました。
しかし、今年8月の検針で、自宅のガスメーターに戻すのを忘れていたことから、不正使用が発覚しました。
不正に使用したガス料金は110万円あまりで、岩渕係長は遅延損害金を含めた123万円あまりを、10月6日までに全額支払ったということです。
仙台市ガス局総務部 杉山朋弘部長
「例えば24時間、暖房を入れっぱなしにしていたとか、そういう話は本人からは聞いている。一般的な使用量よりはかなり多い量を使っていた」
岩渕係長は「生活費を抑えるためだった」と話し、ガス局は「定期的な在庫管理ができておらず、持ち出しに気が付かなかった」などとしています。
ガス局は刑事告訴も視野に入れ、警察に相談しているということです。