宮崎県高千穂町の高千穂神社で、おそらく世界で唯一となる、驚きの奉納が行われた。現代的な運動と伝統文化が融合したこのイベントには、地元の小学生たちが参加し、新たな体験に笑顔を見せた。
1900年の歴史を誇る高千穂神社で…

約1900年前の垂仁天皇の時代に創建された高千穂神社。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)など、最初に天より降り立った神々をまつるために創建されたのが始まりとされている。
神前で「バク転」を奉納!

この歴史ある神社で行われた奉納とは…

バク転!
宮崎県バク転協会の竹田成道会長がバク転を奉納した。

竹田会長が企画した「伝統とバク転の共演!高千穂神社体験イベント」には、県内各地から小学生約20人が参加。

神楽殿ではバク転教室も開催され、参加した子供たちは次々とバク転に挑戦し、笑顔を見せていた。

参加者:
初めてだったので怖かったけど、(バク転が)できてうれしかった。
神楽と「バク転」には意外な繋がりが…?

イベントでは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」の演目の一つ、「八つ鉢」が高千穂高校の神楽保存会によって披露された。

一見、神楽とバク転は全く関係がないように思えるが、「八つ鉢」の演目では、舞手が太鼓に乗って逆立ちをする場面がある。この所作がバク転に通じる部分があることから、今回のイベント開催につながった。

子供たちは、この太鼓に乗って逆立ちをする所作にも挑戦していた。
舞手の確保のため…貢献したいという想い

宮崎県バク転協会・竹田成道会長:
(神職の方から)舞手さんが少なくなっているというのを耳にした。日頃から逆立ちや三点倒立を教えてる私が少しでも貢献したいなと思って、今回このようなイベントを開いた。バク転というのは一般的に怖いというイメージがあるけど、バク転は後ろ向きだけど気持ちは前向きになれるので、是非バク転を通してバク転以外のことにもどんどん挑戦してほしいなと思う。

伝統文化「高千穂神楽」と、現代的な運動「バク転」の共演を堪能した子供たちは、この日、"前向き"な体験を通して、多くのことを学んだようだ。
(テレビ宮崎)