なぜ、このような目標が決まったのか? 

SDGsの理念は「誰一人取り残さない(No one left behind)」。2015年に採択された当時、例えば世界には6人に1人の子どもが“極度に貧しい”暮らしをしていたり、トイレがなく草むらなど屋外で用を足したりする人が約3億5000万人いるという現実もあった。

このような暮らしをする人々をゼロにすることも、これからの人類や地球に大切なことなのだ。

「ESG」との違い

またSDGsとの関連で、混同されがちなのが「ESG」。

ESGとは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」を考慮した投資活動や経営・事業活動のことだ。

なお、内閣府のサイトでは「ESGとは何か」として以下のように説明している。

元々は投資活動から始まった概念で、「一般に企業の財務情報に加えて環境及び社会への配慮、企業統治の向上等の情報を加味し、中長期的なリターンが目指される」などしていた。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

しかし昨今では、いわゆる“ESG経営”として企業経営においても配慮されるようになり、ESGの考え方は投資に限定されるものではなくなってきているという。