宮城県内でも10月、今シーズン初めて野鳥から鳥インフルエンザの陽性反応が確認されるなど、流行が懸念される中、栗原市では15日、強い病原性を持つ、鳥インフルエンザの発生を想定した、防疫措置の訓練が行われました。
訓練は、栗原市の大規模農場で飼育していたニワトリが致死率が高い高病原性の鳥インフルエンザに感染した想定で行われました。
訓練ではまず、防護服を着た職員が防疫作業の拠点となる18のテントを設営。その後、参加者は殺処分に向け、必要な機材を配置したりウイルスの付着を防ぐゴーグルを着用しながら動線などを確認しました。
県内では10月、栗原市内で死んでいたマガンからA型鳥インフルエンザの陽性反応が出るなど流行の開始が懸念されています。
一方で、このマガンから高病原性のウイルスは検出されなかったということです。
県栗原畜産振興部 植田郁恵総括次長
「鳥インフルエンザは早く封じ込めるという防疫措置が重要なので、このあたりを意識しながら、皆さんと協力しながら取り組みたい」
鳥インフルエンザは渡り鳥の飛来が原因となることが多く、県は養鶏農家などに対し野鳥の侵入防止や衛生管理を徹底するよう呼びかけています。