仙台市太白区の住宅街で10月15日朝早く、クマ1頭が猟銃で駆除されました。市街地にクマが現れた場合、条件付きで猟銃の使用が認められる「緊急銃猟」が行われたもので、9月の改正法の施行以降、実際に発砲されたのは全国で初めてです。

仙台市によりますと、14日午後5時ごろ、太白区鈎取1丁目の住宅街にある雑木林で、体長約1.4メートルのクマを住民が目撃し警察に通報しました。

クマはクルミの木に登るなどして、約13時間にわたって、その場にとどまり続けたということです。

市は人の生活圏内で特に危険な状態として、15日午前6時前、「緊急銃猟」の制度にもとづいて、猟友会が猟銃を1発発砲。クマを駆除しました。

近くに住む人
「クマはいるが、暗いので何もできないと。だから朝一番に撃ちますと言っていた。午前6時ごろに大きな音がして、ああ駆除したんだなと分かった。ズドンという音。対応する方たちがたくさん来て、いろいろしてくださったので安心だなと思った」

「緊急銃猟」は市街地などにクマが侵入し、人に著しい危険を及ぼすと判断された場合、市町村長の判断で猟銃の使用を認める制度で、9月、改正法が施行されました。

環境省によりますと、これまでに山形県内で2件の実施判断があったものの、実際に発砲されたのは、今回が全国で初めてです。

仙台放送
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