文章や画像を自動で作る「生成AI」。技術の進歩で急速な進化を見せていますが、高知県内で活用している企業は2割にとどまり、半数以上が導入する予定がないことが分かりました。
県内企業の生成AI活用状況に関する初めての調査は、四銀地域経済研究所が2025年8月から9月にかけおよそ240社を対象に実施。このうち約160の企業から回答がありました。調査結果によりますと、「活用している」と答えた企業は21.5%で、半数以上が「活用の予定がない」と回答。
業種別では、製造業や卸売・小売業、建設業が10%台と低い一方、運輸・サービス業では35%が活用していました。企業規模によっても浸透具合が分かれ、従業員200人以上の企業では4割近くが使っていましたが、10人未満の企業に至っては0%となっています。調査に協力した企業からは、生成AIを活用するための知識不足を懸念する声も多く挙がっていました。
県内の中小企業では、人手不足が深刻な課題となっており、調査の担当者は「生成AIの導入は経営者の判断一つでできることで、人を新たに雇用するよりハードルは低い。まずは慣れてもらい、上手にビジネスに結び付けていってほしい」としています。