クルーズ船に関するニュースです。
こちらのグラフをご覧ください。
鹿児島県内の港にクルーズ船が寄港した年間の回数を示したものです。
コロナ禍で3年間の足踏みがありましたが、2023年から一気に回復、そして15日、過去最多の157回に到達しました。
クルーズ船の乗客の目的や客層は年々、変化しているそうです。
15日朝、マリンポートかごしまに接岸したクルーズ船、バイキングオリオンです。
2025年、県内の港にクルーズ船が寄港したのは157回目。年間の過去最多を更新しました。
増加の背景にあるのは円安による外国人観光客の増加。
15日もクルーズ船からは多くの外国人が降り立ちました。
かつては街中での買い物を楽しむ人も多くいましたが、その目的を聞いてみると...
Q.買い物と観光のどちらを楽しみたいですか?
観光客
「観光」
「観光」
「観光」
「観光。それぞれの国を知ることが楽しいし、訪れるたびにその国の歴史や文化についてより深く学びそこに住む人々に出会えるから」
バイキングオリオンは富裕層が多い「ラグジュアリークラス」とされるクルーズ船で、ほとんどが欧米人です。
欧米の富裕層は、旅先で買い物よりも体験を楽しむ傾向があり、観光バスの行き先も仙巌園や桜島など、鹿児島独自の景色や体験を楽しめる場所でした。
Q.桜島はどうですか?
「火山を見るのは初めてではないがとても美しい火山だ」
Q.鹿児島は観光地としてどうですか?
「とても魅力的です。ここでの旅行を心から楽しんでいます。ただ、ちょっと暑すぎますね(笑)。それ以外は素晴らしいです」
一方、鹿児島市天文館には欧米人の姿はほとんど見られませんでした。
旅行のニーズが買い物から体験に変化する中、影響を受けそうなのが土産物店です。
しかし、こちらの特産品市場では2025年も売り上げは好調だといいます。
その要因はクルーズ船の客層の変化です。
県によりますと近年、クルーズ船を利用する日本人が増加しているといいます。
乗船客に占める日本人の割合は、2018年の7%に対し2024年はその4倍の28%でした。
この店を運営する県商工会連合会によりますと、日本人観光客を多く乗せたクルーズ船が寄港する際は天文館がにぎわうことが多く、売り上げ増加につながっているとみています。
今回、過去最多となったクルーズ船の寄港。
年々、違った形で県内に恩恵をもたらしているようです。