次の首相の椅子には誰が座るのか。
自民党の高市総裁が、15日午後3時過ぎから国民民主党の玉木代表と直接会談を行いました。
冒頭、笑みを投げかける高市総裁。
一方の玉木代表は「あわてず、あわてず。大丈夫ですよ」とカメラに声をかけていました。
自民党・高市総裁:
(Q.協力をお願いした手応えは?)…まあそれはなんとも申し上げられません。
玉木代表は、高市総裁との会談を終えるとすぐに別の党首会談へ。
立憲、維新との3トップ会談です。
国民民主党・玉木代表:
私が総理に選ばれたとしても政権運営が厳しい状況になる。依然隔たりはあると、今日は申し上げました。
午後2時前、国会内でフラッシュを浴びる中、現れたのは政権交代を目指す立憲民主党の野田代表です。
その後ろを歩いてきたのは、自民党の高市総裁。
口元には笑みを浮かべているようにも見えます。
次の首相の座に就くのは誰か。
党首会談ラッシュとなった15日、そのスタートは少数与党と野党第1党のトップの2人。
松下政経塾の先輩・後輩だったこともあってか、冒頭のカメラ撮影は和やかな雰囲気。
しかし会談は、高市氏による事実上の首相指名選挙“出馬宣言”だったようです。
自民党・高市総裁:
首相指名選挙に出たい旨、よろしくお願いしますと申し上げた。(野田代表からは)「よく寝て、よく食べるように」と「健康第一」と励ましをいただいた。
一方、立憲の野田代表は「どういう枠組みで首相指名選挙、自民党単独なのか、その他応援する政党があるのか(高市総裁に)尋ねたら、(高市総裁は)『まだそれは固まっていない』と」と述べました。
会談の中で野田氏は、野党の統一候補が固まった場合、自民と連立を解消した公明党への協力要請についても言及したといいます。
立憲民主党・野田代表:
(Q.公明党への協力要請について高市総裁は?)一瞬ググッとなった感じ。特段返事はなかったが、グムッと言葉をのみ込んだ。ハッとした顔はしていた。
20分ほどで終了した自民、立憲のトップ会談に続いて行われたのが、国民民主党の玉木代表と自民党の高市総裁の会談です。
この会談は30分ほどで終了。
高市総裁は首相指名選挙での協力を玉木氏にお願いしたといいます。
自民党・高市総裁:
国民民主党と私どもと非常に基本政策が近い。様々な場面で共に力を合わせてやっていきたい。
政策の近さをアピールしたといいますが、肝心の玉木氏の反応は…。
自民党・高市総裁:
(Q.協力をお願いした手応えは?)……それはなんとも申し上げられない。ただ、いろんなことを力強く、しかもスピード感を持って、これは単に数合わせの話ではなくて、日本がこれから経済成長するのかどうかものすごく大事な局面を見守っている。同じような政策をスピーディーに進めたいのであれば、(玉木代表へ)一緒に責任を担ってほしいと申し上げた。(Q.玉木代表の反応は?)それは玉木代表からお聞きくださいませ。
状況は、目まぐるしく動きます。
玉木代表は午後4時から、立憲、維新、国民の野党3党首会談に臨みました。
会談時間は約1時間。
基本政策の一致が必要とする国民の玉木氏に対し、のりしろをもって話し合いに応じてほしいとしていた野田氏。
その結論は…。
国民民主党・玉木代表:
正直、依然隔たりがあると申し上げました。
玉木氏は安保法制や原発政策などについて歩み寄りはあったものの、依然隔たりがあると語りました。
そして立憲、維新、国民での連立政権の枠組みについて玉木代表は、「結局、少数与党としてやっていくことがベースになる。その都度、過半数を形成できるようやっていく。正直(枠組みの)構想としては弱い。私が総理大臣に選ばれてもその内閣の政権運営が厳しい状況」と述べました。
さらに立憲と自民、どちらとの政権に協力するというのが現実的かという問いには、「基本政策においては高市総裁、自民党とかなり重なるところがある。一方で公党間の約束が守られてるかということについては、石破内閣の時から必ずしもいたされなかったという思いがある」と語りました。
その上で、玉木氏は野党3党首会談について、来週月曜日にも再び行うことも念頭にあると発言しました。
そして、日本維新の会の吉村代表も国会に。
日本維新の会・吉村代表:
(Q.新総裁とは連立の協議をする?)…。
午後6時からは自民、維新の党首会談が行われ、そこには維新の吉村代表も大阪から駆け付けます。
高市氏と吉村氏が何を話すのか、会談の行方に大きな注目が集まっています。