芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる第36回高松宮殿下記念世界文化賞。
建築部門で受賞するエドゥアルド・ソウト・デ・モウラさん(73)の横顔を紹介します。
エドゥアルド・ソウト・デ・モウラさんは、ポルトガルを代表する建築家の1人です。
モダン建築と自然を融合させた作品で高い評価を受けています。
エドゥアルド・ソウト・デ・モウラさん:
私たちが選ぶ素材には、それに適した構法があります。それらが調和するとき、建築における「言葉」のより深い部分を表現できるのです。
採石場の跡地に岩壁と隣り合わせの競技場を作り上げ、独創的なデザインが世界的に注目されました。
廃虚となっていた修道院を改修したホテルは、建設当時の古い石を使いながら、モダンなデザインを取り入れることで、12世紀の雰囲気を残す現代建築として生まれ変わりました。
エドゥアルド・ソウト・デ・モウラさん:
場所・現地の文化・クライアント・コストを総合的に判断します。普遍的な建築というものはありません。
建築はその場に根ざしていると語るモウラさん。
次なる作品が注目されます。