一票の格差を是正しないまま行われた2025年7月の参議院選挙は憲法に違反するとして14日、弁護士グループが福岡高等裁判所那覇支部に選挙の無効を求めて訴えを起こしました。
2025年7月の参議院選挙では、議員1人あたりの有権者数で最大で3.102倍の格差があり、「憲法が求める投票の価値の平等に反する」として、弁護士グループが選挙の無効を求める訴えを全国で起こしています。
14日、福岡高等裁判所那覇支部に提訴した齋藤祐介弁護士らは、議員1人あたりの有権者の数が最も少ない福井県の1票の価値を1とした場合、沖縄の票は0.53にしかならないと指摘し、「有権者が投票価値において不利益を受けている状況は看過できない」と訴えました。
いっぽう、被告の県選挙管理委員会は「1票の格差の是正が行われた平成30年以降の選挙で違憲と判断されていないことや国会が是正に向け検討を重ねている」などとして訴えの棄却を求めました。
裁判は14日結審し、判決は11月12日に言い渡されます。