大江町で、本郷東小学校の児童たちが町の魚「サクラマス」を、大きくなって再び町へ戻ってくることを願って丁寧に放流した。
(リポート)
「月布川に放流されるのはこちらのサクラマスです。えさが少ない冬場を耐え、無事に戻って来れるよう、稚魚ではなく体長約10センチに育った幼魚が放流されます」
子どもたちが見つめる先には、次々とバケツに移されるサクラマスの幼魚。
14日、大江町本郷東小学校の4年生17人が、サクラマスの幼魚約5000匹を月布川に放流した。
(子どもたち)
「ちゃんと育って来いよ」
大江町では、子どもたちに県と町の魚となっているサクラマスへの理解と環境保護への意識を高めてもらおうと、1993年からサクラマスの放流活動を続けている。
放流されたサクラマスの幼魚は日本海へ向かい、3年後の桜が咲くころに再び大江町に戻って来る。
(児童)
「3年後、また月布川に戻ってきてほしいと思って川に流しました」
「サクラマスの模様が点々としているのが面白かった。大きくなって違う模様で戻って来てほしい」
放流したサクラマスの幼魚約5000匹のうち、3年後に戻ってくるのは約10匹ということで、子どもたちは放流したサクラマスが元気に戻ってくることを願っていた。