弁護士資格を持つ報道記者が、冤罪事件を通して司法やメディアのあり方を問うドキュメンタリー映画が岡山市で上映されています。10月13日、監督らによる舞台挨拶が行われました。
舞台挨拶には弁護士資格を持つ関西テレビ放送(大阪市)の報道記者、上田大輔監督らが登壇しました。
映画「揺さぶられる正義」は赤ちゃんを激しく揺さぶることで脳の損傷を起こす『揺さぶられっ子症候群』を巡り、虐待を疑われた親らが逮捕・起訴されたものの、裁判で無罪判決が出た複数の事件を通して司法やメディアのあり方を問うドキュメンタリーです。
この事件を8年にわたって取材した上田監督。当初は、冤罪事件の記録をまとめるつもりでしたが取材を続ける中で、自分たち報道機関の逮捕報道が家族を追い込んでいたことに気付きます。
(上田大輔監督)
「取材が進むにしたがって映画のテーマが自分の予期しないところに行ったのが正直なところ」
映画「揺さぶられる正義」は岡山市北区のシネマ・クレールで10月23日まで公開されています。