夏の厳しい暑さによる不作と深刻な人手不足・・・農家はいま、泣き面に蜂の状態です。こうした課題を解決しようと岡山の特産・黄ニラ農家が新たな取り組みを始めました。

岡山市北区牟佐の畑で黄ニラやパクチーを育てている植田輝義さん(50)。夏の猛暑による不作を打開しようと、10月14日に初めて大型ドローンを使った肥料散布を行いました。

(黄ニラ農家 植田輝義さん)
「26年農業をやってきて、農業を取り巻く環境は年々厳しくなっている。気温がどんどん上がっていて今年は梅雨が短く日照時間が長かった。」

植田さんが育てるパクチーは、2024年、夏の暑さによりかつてない不作に見舞われました。そこで、ドローンを使ってハウスの外側に遮光材を塗り、ハウス内の温度を調整したといいます。

2025年は、ドローンを肥料の散布に活用。人が畑を回って散布すると約1時間かかるものが、ドローンではわずか3分で終えることができました。作業の効率化だけでなく、人手不足が深刻な農家の負担軽減も期待されます。

14日は岡山市の高松農業高校の生徒が研修に訪れ、最新の取り組みに触れながら農家の現状や栽培のノウハウについて学びました。

(黄ニラ農家 植田輝義さん)
「作業を軽減することで面積を増やしたり、空いた時間を違うことにあてられる。効率的な農業をこれから本格的に目指したい」

植田さんは、今後黄ニラの育ちを見ながら、先端技術のさらなる活用を検討することにしています。

岡山放送
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