自民党の鈴木幹事長と、国民民主党の榛葉幹事長が14日、国会内で会談し、鈴木氏は政治の安定のための新たな枠組みへの協力を求めた。これに対し榛葉氏は、所得税の控除拡大やガソリン税の暫定税率廃止に関する去年の両党合意の確認、ガソリン税と軽油引取税の暫定税率の年内廃止、政治とカネの問題の改善を求め、その推移を見極める考えを示した。
榛葉氏は会談後、鈴木氏から、両党の合意は生きており、ガソリン税と軽油引取税の暫定税率廃止もスピード感を持ってやりたいとの意向が示されたことを評価する一方、政治とカネの問題については「このままでいいと思っていない」との回答にとどまったとして「釈然としない」と語った。その上で、他党との協議も踏まえ、今後の対応を検討する考えを示した。
鈴木氏は会談後、両党は憲法やエネルギー政策など基本政策が一致していることを確認したと明かした上で、政治とカネについても協議体を設けて議論を深めることを提案したと強調した。