アメリカのベッセント財務長官は、調整が進められている米中首脳会談について「予定通り行われると思う」との見通しを示しました。
10月末にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が開かれる韓国で、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席との会談が調整されていましたが、ベッセント財務長官は13日、FOXニュースで「トランプ大統領は韓国で習近平国家主席と会う予定だ。会談は行われると思う」と述べました。
会談をめぐっては、中国政府がレアアースの輸出規制を公表し、トランプ大統領が中国に対し100%の追加関税を発動する考えを示すなど、両国の対立が再燃し、トランプ大統領は会談の中止を示唆していました。
ベッセント財務長官は、中国側とのやりとりにより「かなり緊張を緩和した」と述べるとともに、「前進できると確信している」と自信を示しました。
中国がレアアースの輸出規制をかけた背景については「トランプ大統領は下級官僚により行われた可能性があると考えている」と述べた上で、「米中の関係を損なおうとする中国の強硬派によるものかもしれない」との見方を示しました。