10月13日未明、宮城県加美町の住宅の敷地内にクマが現れ、クルミを食べる様子が住人の定点カメラに捉えられました。周辺では春先からクマが繰り返し目撃されていました。
13日未明、住宅の裏庭に現れたのは体長およそ1.5メートルのクマです。
静まり返った加美町の住宅に、クルミをかじる不気味な音が響き渡ります。殻ごと、ガリガリと食べ続けています。
すぐそばにはもう1頭、小さな子グマの姿も。親子とみられる2頭がむさぼるように食べていました。
場所は加美町南小路にある住宅の裏庭、13日午前3時ごろに撮影されました。住人はもともと、木製ベンチの上にクルミの実を置き、「リスが来るかもしれない」と思って、カメラを設置していたといいます。
しかし、映っていたのはまさかのクマ。住人によりますと、裏庭にクマが現れたのは今回が初めてではなく、3年ほど前にも痕跡を見つけたということです。
クルミの木の周りには、クマの足跡でしょうか、草を踏みつけたような跡が。
クルミの木の枝は折れていて、住人によりますと、「クマが登ったからではないか」ということです。クマのフンとみられるものも見つかっています。
クマは今年4月ごろから、周辺の畑や道路上でも繰り返し目撃されていたということです。
住人は撮影した映像を町役場にも提供し、わなの設置など対策の強化を求めたということです。
県内には引き続き「クマ出没警報」が出されていて、山あいに限らず住宅地の周辺でも十分な警戒が必要です。