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プレスリリース配信元:ライフネット生命

がん経験者の声から見える、がん治療のもう一つの苦悩「お金の悩み」とは? 約4割が「公的制度の利用だけでは治療費が足りない」と回答

 ライフネット生命保険株式会社(URL:https://www.lifenet-seimei.co.jp/ 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:横澤淳平)は、この度、認定NPO法人キャンサーネットジャパンの協力を得て、がん経験者へのアンケート調査を実施しました。
 本調査はがん罹患時に働いていた方に、がん診断による収入の変化、経済面のお困りごと、民間保険の活用、就業実態や悩みなどについて調査したもので、2017年2020年に次いで3回目の実施となります。
 本調査が、がんを自分ごととして捉え、がんへの理解を深めるきっかけとなり、がん経験者の皆さまやそのご家族にとってより暮らしやすい、より働きやすい社会を創出するための一助になればうれしく思います。

- 調査概要

・調査タイトル:「ライフネット生命保険 がんとお金に関するアンケート調査2025」
・調査対象:がん経験者で、診断時に勤労していた方719人(有効回答数)
 (治療開始後1年未満が35%、1年以上5年未満が53%、5年以上が13%)
・調査期間:2025年7月24日~8月14日
・調査方法:インターネット調査
・調査地域:全国
・調査協力団体:認定NPO法人キャンサーネットジャパン
※構成比は小数点以下第1位を四捨五入しています。統計表中の数字は、四捨五入による端数を調整していないため、内訳と計は必ずしも一致しません。

報道関係者さまへのお願い
本リリース内容の転載にあたりましては、“『がん経験者に聞いた「がんとお金」の調査2025』(ライフネット生命調べ)”という表記をお使いください。ネットメディアでご使用いただく場合は、以下のURLにリンク設定をお願いいたします。
https://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/1190748_1707.html

- 調査結果の概要

収入の変化
・がん罹患により、「自身の収入が減った」と回答した人は半数以上。がん罹患後の年収は「平均で20%収入が減少」という結果に。(2017年:20%、2020年:22%)【継続調査】
・「収入が減った」と回答した人の約半数が、休職や業務量をセーブしたことを理由としている【継続調査】
・「収入減少や治療費の負担で生活が苦しいと感じた人」は全体の75%。そのうち、46%が「治療開始後半年以内に生活が苦しいと感じるようになった」と回答

経済的なお困りごと
・全体の75%が経済面で「困った」と回答。治療費や生活費はもちろん、「社会保険料の支払いがきつかった」という声も【継続調査】
・がん罹患後1年で増えた支出は200万円未満が約9割を占める
・がんの治療費以外でお金がかかったものは、入院時の日用雑貨、入院・通院時の交通費やタクシー代・外見ケア(アピアランスケア)など

公的制度と民間保険の活用
・公的制度の利用だけでは「治療費が足りない」と回答した人は39%
・医療保険やがん保険など、疾病に備える保険に加入していた人は8割以上
・そのうち20%が「給付金を受け取れなかった」と回答。理由は「通院治療への保障がなかった」次いで「上皮内新生物の保障がなかった」

就業状況の変化
・がんにより離職した人は全体の15%。(2020年:18%)【継続調査】
・連続した4日以上の休職をした人のうち、約半数が半年以内にフルタイム勤務に復帰


- 調査結果の詳細

収入の変化
■がん罹患に伴う収入の変化
・がん罹患により、「自身の収入が減った」と回答した人は53%(回答数:719)
・がん罹患後の年収は「平均で20%収入が減少」という結果に。減少幅は2017年、2020年調査と比較し横ばい傾向
・がん治療に伴い収入が減った理由は、「休職による収入減少」、次いで「業務量をセーブすることによる収入減少」、「離職による収入減少」(前回調査と同様)







がん治療に伴う収入減少の理由:自由回答


■収入減少による影響
・「収入減少や治療費の負担で生活が苦しい」と感じた人は75%(回答数:381)
・回答者のうち46%が治療開始から半年以内に「生活が苦しいと感じるようになった」と回答
・収入が減ったあとの生活費の工面は、62%が「貯蓄の切り崩し」。「本人や家族の生活費の節約」が52%、「公的制度の利用」が44%と続く。







経済的なお困りごと
■がん罹患後の経済面でのお困りごと
・がんの診断後、74%が経済面で「困った」と回答
・がんの診断後、経済面で困った項目は「医療費」が57%、次いで「本人や家族の生活費」27%、「税金や社会保険料などの支払い」22%と多い結果に




具体的なエピソード

■がん罹患に伴う支出
・がん罹患後1年で増えた支出は約9割が200万円未満、約6割が100万円未満と回答




■がんの治療費以外で発生した支出
・がんの治療費以外でお金がかかったものは、「入院時の日用雑貨」64%に続き、「入院・通院時の交通費やタクシー代」54%、「外見ケア(アピアランスケア)」44%と入院時以外の支出も多い結果に




その他:一時的にお金がかかったもの


その他:継続的にお金がかかったもの


公的制度と民間保険の活用
■公的制度の活用
・全体の74%が高額療養費制度を利用
・「公的制度の利用で治療費がまかなえたか」については、「どちらかといえば足りない」「まったく足りない」と回答した人は39%




※限度額適用認定証とは
高額療養費制度を活用することで自己負担限度額を超えた場合に払い戻しを受けられますが、限度額適用認定証を医療機関等の窓口に提示することで支払額をはじめから自己負担限度額までに抑えられます。
従来は事前に申請が必要でしたが、マイナンバーカードの健康保険証を利用することで、「限度額適用認定証」がなくても、限度額を超える支払いが免除されます。(ご加入されている医療保険がデータを登録していない場合は、これまでと同じ扱いとなります。)




■民間保険の活用
・医療保険やがん保険など、疾病に備える保険に加入していた人は85%
・そのうち20%が「給付金を受け取れなかった」と回答。理由は「通院治療の保障がなかった」、次いで「上皮内新生物の保障がなかった」







自由回答


Q.どのような場面への備えがあると、よかったと思いますか。


就業状況の変化
■がん罹患による就業状況の変化
・がん罹患をきっかけに離職した人は15%(2020年18%)。65%が診断前と同じ職場に勤務
・離職理由は「治療との両立が難しかったから」が7割を占める。本人の意思とは異なり、退職を促されたケースも








具体的な離職理由

■休職から復帰までの期間
・がん治療により連続した4日以上の休職をした人は71%(n=611)
・そのうち、約半数が半年以内にフルタイム勤務に復帰




- 最後に

 調査結果から見えてきたのは、がん診断後の「お金の悩み」は、治療費だけにとどまらないことです。通院のための交通費、副作用を抑えるための費用やアピアランスケアなど、治療に向き合う中で発生する費用がかさむことや、収入が減少する一方で社会保険料の負担が厳しいことなど、「お金の悩み」は多岐にわたります。
 今回の調査では、「公的制度ではお金が足りなかった」「がん保険を契約していたが、給付金を受け取れなかった」という声も見られました。高額療養費制度の見直しの動きがあったり、がん治療が入院から通院主体に変わってきていたりと、時代や制度の変化にあわせて、がんの治療をしながら働き続けるためにも、民間の保険の定期的な見直しが必要だと言えるでしょう。
 当社が「がんとお金」をテーマにした調査は3回目となりましたが、がんの治療をしながら働き続けるという考え方は広まってきているようです。前回の調査に比べて、がんを理由に離職する人の割合は減っています。しかし、依然として「遠回しに離職を促された」といった声もあり、がん経験者の就労を社会全体で支援していく必要性を改めて感じています。
 ライフネット生命は、ライフネットの生命保険マニフェストに「私たちは、生命保険の枠を超えて、「生きていく」ことを支える情報とサービスに触れる機会を増やす。」ということを掲げています。これからも、「がんと就労」をテーマに多角的な情報発信やサービスの改善に努めてまいります。

ライフネット生命について URL:https://www.lifenet-seimei.co.jp/
ライフネット生命は「正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する」という経営理念を、「ライフネットの生命保険マニフェスト」にまとめ、営業開始から一貫してお客さま視点に立った生命保険をお届けしています。オンライン生保のリーディングカンパニーとして、デジタルテクノロジーを活用しながら、「安心して、未来世代を育てられる社会」の実現を目指します。

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