札幌市保健所は10月9日、北区の飲食店「刺身と焼魚 北海道鮮魚店」でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表しました。
9月25日と26日に宴会で店を利用した男女36人が発症し、保健所は5日間の営業停止処分を命じました。
市によりますと、9月29日、市民から「25日に飲食店を利用した47人のうち、19人が体調不良になった」との相談が保健所に寄せられました。
市内の医療機関からも「26日に飲食店を利用した20人のうち7人が体調不良」と連絡がありました。
保健所が詳しく調べたところ、9月25日と26日に店で食事をした2団体の男女36人が下痢や嘔吐などの食中毒様症状を呈していたことが判明しました。
年齢は20歳代から60歳代で、このうち15人が通院しましたが入院した人はおらず、全員が回復に向かっているということです。
患者6人の便からノロウイルスが検出されたことなどから、保健所はこの店での食事が原因の食中毒と断定。10月9日から13日までの5日間、営業停止を命じ、併せて調理器具の洗浄や厨房内全体の清掃・消毒を指示しました。
患者らは生カキ、刺身(ボタン海老、サーモン、マグロ、〆サバ、タコ、タイ、ニシン)、大根、サラダ、焼き魚(キンキ開き、サバ)、チキンステーキ、チャーハンなどを食べたということです。
カキなど二枚貝にはノロウイルスが含まれていることがあるため、食品の十分な加熱(85~90℃で90秒以上)が重要です。また調理前の手指洗浄・消毒を十分に行い、調理器具は洗浄後に熱湯や塩素系漂白剤で消毒する必要があります。