港にあるコンテナを運ぶ大型クレーン。
実は大分県大分市には国内トップシェアを誇る製造工場があるんです。
9日、報道陣に工場の様子が公開されました。
◆TOS児玉直輝記者
「大分市にあるコンテナクレーンの製造工場。改めて真下から見上げるとその大きさととてつもない迫力を感じる」
大分市日吉原にある三井E&S大分工場です。
こちらでは港に設置されるコンテナ運搬用のクレーンを製造しています。
三井E&Sはコンテナクレーンの国内シェアおよそ7割を占め、トップを誇るということです。
そして、ほとんどをここ、大分工場で製造しています。
高さおよそ65メートル、幅およそ100メートルあるこちらの大型クレーン。この種類のクレーンの出荷が累計500基目となることから、それを記念して三井E&Sは9日、工場の様子を報道陣に公開しました。
◆三井E&S大分工場大塚圭二工場長
「60年以上をかけてこれまで築きあげた知識と経験、 この成果として500基(出荷)が達成できた。先人たちの技術と経験をこれからも引き継いで800基、1000基と続けてきたい」
さて、こうした巨大なクレーンはどのようにして造り、出荷するのでしょうか?
製造は上部と脚の部分に分けて行われます。組み立てる専用の装置もご覧のように大型です。
試運転などを経て完成すると…そのままの状態で船に乗せて、出荷します。受注から出荷まで2年ほどかかることもあるということです。
500基目の出荷となる大型クレーンは2025年12月ごろ、ベトナムに向けて送られるということです。