9日広島空港では、国際線に不審者が現れた想定で関係機関が対応訓練を行いました。
広島空港・国際線の待合室。
何やら不審な動きをする男。
《不審者対応訓練》
【辰已キャスター】
「待合室で犯人が人質を取りました。今、速やかに空港の職員が一般の利用客を誘導しています」
訓練は搭乗前の待合室にいた男が乗客を人質にとった想定で行われました。
【辰已キャスター】
「不審者を制圧しました。その間に職員により旅客の誘導が行われています」
【空港職員】
「B社便は運航再開が可能です」
【辰已キャスター】
「この後通常の運航に戻すために関係各所とこの後の運航状況の確認を取り合っています」
運航を再開をするために必要なのが…
【辰已キャスター】
「不審者が先ほどまでいた場所が今も安全かどうかを確認するため、トイレ、待合いのスペース、ゲートの確認が行われました」
【空港職員】
「不審物を発見したら触れることなく報告をお願いします」
訓練には航空会社や警察など33の機関が参加し、連携して動きを確認しました。
【空港職員】
「不審物の発見」「確認をお願いします」
【辰已キャスター】
「椅子の下にカバンが残っていました。警察官が袋に入れて撤去しました」
昨年度、広島空港の国際線の旅客数は運休路線の再開や、新規就航によって大幅に増加し、過去最多となるおよそ36万5000人にのぼりました。
【広島国際空港・石田秀慈さん】
「広島空港は日本一安全で安心に利用される空港と胸を張って言える空港として存在できるように毎日の訓練や日々の活動を行っていきたい」
広島空港の国際線は今後も増便が見込まれていて、これまでよりも多くの人の安全を守るため、万が一の事態に備える必要があります。
《スタジオ》
今回訓練が行われた広島空港。
国際線を利用する旅客数は過去最多となっていると紹介しましたが、その理由としては国際線がコロナ禍があけて運休の路線の再開したり路線が増便されたことがあげられています。
また、現在ターミナルビルをリニューアル工事しています。
来年には
★国際線の保安検査場の拡大・移設
★免税店エリアの面積をおよそ3倍に拡大
★2027年には現在分かれている国際線と国内線の到着ロビーを一体化
リニューアルにあわせて対策も考えていかなければいけません。
旅客の増加に伴って多くの人の安全を守っていくかというのも大切です。
今後も快適な空の旅を支える努力が続いています。