大相撲九月場所を終えた朝乃山が9日、師匠の高砂親方とともに地元富山県に帰省した。県相撲連盟の会長を務める射水市の夏野市長を訪問し、十両で残した12勝3敗の好成績と今後の抱負について語った。

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大けがからの復帰で15日間完走「幸せだった」

朝乃山は富山に帰省するのは2か月ぶりだと語った。「自分の中でちょっと早く帰りすぎ。高岡や射水市に来るのは久しぶり」と笑顔で話した。

九月場所では12勝3敗と好成績を残した朝乃山。この結果を受けて、11月の九州場所では十両五枚目前後まで番付を上げる見込みとなり、来年の一月場所での再入幕も期待されている。

「1年ぶりの15日間だったし、ましてや大けがからの十両復帰だったので、ひざが心配というか恐怖心があったが、15日間とれて楽しかったし、幸せだった」と、九月場所を振り返った。

地元で相撲普及についても意見交換

朝乃山と高砂親方が地元富山を訪れたのには特別な思いがあった。それは相撲人口の減少に対する懸念だ。

「相撲人口も減ってきていますので、相撲人口が増えればいいし、大相撲の世界に入ってほしい」と朝乃山は語った。

これに対し高砂親方も「指導者が増えてくると良い。子どもたちも(相撲を)やりたい子がたくさんいるはず」と、相撲普及のためのアイデアを夏野市長と交換した。

訪問後、朝乃山は地元ファンとの交流も楽しみ、"神対応"を見せた。

九州場所に向けて決意表明

「九州場所は再入幕を狙える位置まで上がると思うので、そのためにしっかり稽古に精進して、二桁以上勝てばいい年を越せると思うので、二桁以上を目指したい」と、次の場所への意欲を示した朝乃山。

最後に、地元の応援に感謝し「いつもご声援をありがとうございます。九州場所は再入幕を狙える地位までいけると思うので、二桁以上を目指して、けがなく頑張りますので、ご声援のほどよろしくお願いします」と力強いメッセージを県民に向けて語った。

富山テレビ
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