小学生にとって「教室」とは、勉強したり、給食を食べたり、友達と遊んだりと、楽しい思い出の場所であることが多いだろう。しかし、この教室が、本来子どもを守り導くべき存在である教師によって、忌まわしい記憶の場所になってしまった。

4人の児童に自分の唇をなめさせる

東京都教育委員会は8日、52歳の男性教師が、自らが勤務する小学校の教室内で、女子児童に自分の唇をなめさせる行為をした事などにより、実刑判決が確定したとして、この教師が失職したと発表した。

都教委によると、この男性教師は東京23区内の小学校に「主幹教諭」として勤務していた。2024年1月9日から2月21日までの間、勤務先の小学校の教室内で、この小学校に通う女子児童4人に対して、自分の唇をなめさせるなどわいせつな行為をしたという。4人同時ではなく、1対1の状況を作って、犯行に及んでいたとしている。

男性教師は不同意わいせつの罪で起訴され、2024年10月に東京地裁で懲役3年6カ月の実刑判決を受け、11月に判決が確定し、失職した。

地方公務員法では、拘禁以上の刑を受けるなどした場合は、失職すると規定されている。

都教委はこの男性教師に退職手当を支給しておらず、被害児童の人権への配慮を理由に、男性教師の氏名や学校名を公表していない。

“教え子”の胸を…

また、多摩地域の小学校に「主幹教諭」として勤務していた46歳の男性教師は、2024年1月、駐車場に止めた車の中で、勤務していた小学校を卒業した女子生徒の胸を直接触るなどしたとして、不同意わいせつの疑いで逮捕・起訴された。

2025年6月、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受け、判決が確定したため失職した。都教委によると、退職金は支給されていない。

都教委は、この件についても、被害生徒の人権への配慮を理由に、男性教師の氏名や学校名を公表しなかった。

わいせつ教師ここにも…

さらに、多摩地区の中学校の35歳の男性教諭は、2023年8月に、ペンション内において女子生徒の陰部や胸を触るなどしたとして、不同意わいせつの罪で起訴された。

2025年6月、東京地裁で懲役2年執行湯よ3年の判決を受け、確定したため失職した。この教師にも退職金は支給されておらず、被害生徒の人権への配慮を理由に、氏名や学校名は公表されなかった

プライムオンライン編集部
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