大洋38年ぶりの優勝の試合で解説…その時の思いは
徳光:
1994年のシーズンをもって、高木さんは現役を引退されるわけでございますけど、その後、フジテレビの解説者として、1998年、これは38年ぶりに優勝、日本一をご覧になるわけでありますけど、これはどんな気分で?

高木:
素直にうれしかったですけど、悔しかった一面もありますよね。自分もやっぱり優勝したかったという。
徳光:
そうでしょう。何かありましたか、佐々木(主浩)さんとかと。

高木:
だから祝勝会で合流して、もう宇宙人みたいに僕がなってましたね、酔っ払いすぎて。
こんな状態で写真写ってるのがありますけど、宇宙人かみたいな。
徳光:
本当に高木さんと一緒にやってきた選手が日本一になるわけですから、これはまたちょっと違う感覚ですよね。唯一あなたにしか味わえない、だったかもしれませんね。
去年(2024年)は三浦監督が率いますベイスターズの日本一とですね、やっぱりちょっと違う感覚が高木さんの中にはおありになったと思うんですけども。

高木:
そうですね。去年の優勝はDeNAが立ち上がった時に、中畑監督、僕がヘッドコーチで、(ソフトバンクとの)オープン戦の時にカブレラがいたんですよね。19本、1人で放り込んだんですよ、フリーバッティングで。

高木:
それが終わって、僕らの練習だったんです、DeNAが。
中畑監督が「豊、うちの全体のフリーバッティングで何本放り込んだと思う?」って。「カブレラより少ないんだぞ、おまえ」って。「こんなんで勝てるか」みたいな。

中畑さんが言ったのが、「ああいうチームを作ろうな、豊」って言われて、去年それ(カブレラのいたソフトバンクを)を破って日本一になったっていうのはうれしかったですね。
徳光:
なるほど。
高木:
中畑さんが実況してましたけど、解説してたけど、やっぱり声を詰まらせて。
徳光:
高木さんね、きょうは本当に魅力的なお話をずいぶん伺いまして、長時間ありがとうございました。
きょう伺った中で、あらためて野球を通しまして、独自の発想を持って、独自に取り組んできたっていう、そのクレバーさみたいなものが解説の中にも本当に生きてらっしゃるなということを実感させてもらったわけでありますけど、楽しい、あるいは美しい動画で野球界を楽しませていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。
高木:
ありがとうございました。
(BSフジ「プロ野球レジェン堂」 2025年9月9日放送より)
「プロ野球レジェン堂」
BSフジ 毎週火曜日午後10時から放送
https://www.bsfuji.tv/legendo/