福井市の足羽第一中学校で8日、生徒たちが母校の小学校を巡りながらたすきをつなぐ伝統の駅伝大会が開かれました。今回は、60回目を記念して卒業生ランナーも加わり世代を超えたレースとなりました。
 
福山千奈アナウンサー:
「爽やかな秋晴れの下、伝統の駅伝がまもなくスタートします。今年の注目はOBチーム!果たしてどんな走りを見せてくれるのでしょうか」
 
福井市足羽第一中学校の「母校訪問駅伝」は、1年生から3年生まですべてのクラスごとに選ばれた20人が、生徒たちの母校である小学校6校を巡りながら20区間31キロで争われます。
 
今年は60回目を記念して卒業生の3チームもエントリーし、高校生から最高齢74歳の男性まで約50人が参加しました。
 
中継地点の小学校では、母校の後輩たちが先輩の勇姿を見つめながら声援を送りました。
 
最大の難関は通称「山越え」と呼ばれる9区。ランナーたちは険しい坂道を懸命に駆け抜けていきました。

OBチームでは、第1回大会に出場した3人の74歳ランナーも奮闘。この駅伝大会のために静岡から来たという人も。年齢を感じさせない軽やかな走りを見せました。
  
仲間たちが待つ中学校でゴールテープを切ったアンカーは―
「嬉しいです。ここまでタスキをつないでくれた仲間に感謝です。周年の時にもう一回出たい。2年3組最高~!」

OB最年長の74歳の男性は「正直なところ疲れた。やっぱり年ですね。ここまで(行事を)続けてくれて感謝。60年ぶりに一緒に走った仲間に会えていい思い出になった」と充実した表情でした。
 
生徒も卒業生も、伝統の駅伝大会が時代を超えて続いていくことを願っていました。

学校によりますと、春頃から練習をしていて、あるクラスでは練習した総距離が足羽第一中学校から東京タワーまでにあたる509キロメートルにも上るそう。それほど
伝統の駅伝にかける思いが強いということです。

福井テレビ
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