自民党の新総裁に高市早苗氏が就任し、連立政権の枠組みを巡る協議が焦点となっています。こうした中、杉本知事は8日の定例会見で、これまで自民・公明の与党が主導してきた北陸新幹線・敦賀ー新大阪間の延伸議論について、高市新総裁の下「野党の理解や協力を得て対応すべきだ」との考えを示しました。
定例会見で杉本知事は、参議院選挙や自民党総裁選の影響で「与党内で北陸新幹線の議論が進んでいない」との認識を示しました。
一方、自民党の高市総裁は、総裁選期間中の10月3日「北陸新幹線の敦賀・新大阪間の一日も早い全線開業を実現すべき」との考えをSNS上で示していました。
杉本知事は、高市総裁が就任したことで与党内で改めて議論を進めてほしいとの考えを示す一方、「野党の理解や協力を得ながら進めていくプロセスが重要になる。丁寧に、スピーディにあたってもらいたい。期待している」と野党に配慮する必要性も述べました。
県などが求める小浜・京都ルートの2026年度中の認可・着工に向けては、与党の整備新幹線プロジェクトチームで新しい京都駅の位置を決めるなど、ルートを年内に一本化する必要がありますが、政権与党の枠組みすら決まっていない中、非常に厳しいスケジュールとなっています。
