接種が本格化しつつあるインフルエンザと新型コロナのワクチンです。
今シーズンは例年と比べ、事情が違うようです。
福岡市西区にあるクリニック。
8日も朝からインフルエンザの予防接種を受ける人が大勢訪れていました。
◆インフルエンザの予防接種を受ける人
「毎年打ってます。いつも11月くらいに打っているが、(今年は)病院が混まないうちに」
「そろそろインフルエンザ打っておかないと、用心しておかないといけないかなと思って」
福岡県では9月、インフルエンザが去年より約2カ月も早く「流行入り」していて、早めに接種する人が目立っています。
そして10月1日から今シーズンの接種が始まったのが、65歳以上の高齢者などが対象の「新型コロナの定期接種」です。
しかしー
◆やまもとホームクリニック 山本希治 院長
「コロナのワクチンに関しては来られる方は少なくて、週に1人いるかいないか。公費の負担が3000円で福岡市は1万2000円かかるんですね」
前のシーズンはワクチン接種1回あたり8300円あった国の助成がなくなり、今シーズンは自治体独自の補助のみとなるため、自己負担額は市町村によって大きな差が出ています。
そのため、福岡市にありつつも糸島市にも近いクリニックでは、福岡市に住む接種希望者は1万2000円、糸島市に住む希望者は3200円となり、自己負担額はなんと8800円も違います。
この差について福岡市に住む人はー
◆福岡市在住
「しょうがないですよね、安いに越したことはないですけど」
地域によって自己負担額に大きなばらつきが出ている今シーズンの新型コロナのワクチン接種。
医師は重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患がある人は、ワクチンを接種するよう呼びかけています。
今年度から新型コロナワクチンは自治体からの補助金のみに変更され、自己負担額が福岡県内で最も高いのが福岡市の1万2000円。
北九州市、大野城市、春日市など21自治体は7800円です。
直方市、宮若市、飯塚市など7自治体で4700円。
糸島市が3200円。
大任町は自己負担なし、となっています。