人手不足が続く物流業界の業務の効率化を図ろうと、最先端の技術を紹介する展示会が8日、福岡市で始まりました。
福岡市博多区のマリンメッセ福岡で8日に始まった「九州次世代物流展」。
九州では初めての開催で、物流に関連する全国の146社が一堂に会しています。
こちらは荷物の「置き配」に使われる物流専用ドローン。
すでに北海道や静岡県など全国10の地域で導入されていて、新聞や薬など生活に必要なものを配送しています。
そして…。
◆記者リポート
「このトラック、荷台部分をつなげたダブル連結トラックになっています。国内最長の25メートル、プールと同じ長さがあるんです」
ドライバー1人でトラック2台分の荷物を運ぶことができ、人手不足を解消すると期待されています。
物流業界では人手不足が続く一方で、ネット市場の急成長などで物流の需要は年々高まっていて、日本の市場規模は年間約32兆円にのぼっています。
物流の効率化に特化した次世代のサービスはほかにも。
今年発売された、台車に取り付ける電動二輪スクーターは、セグウェイと同じ操作で台車に乗って荷物を運搬することができ、省力化とスピード化を叶えてくれます。
また、こちらは人に代わって工場内をくまなく点検してカメラで撮影し報告までしてくれる犬型ロボットで、訪れた人たちは最先端の技術を興味深そうに見て回っていました。
◆来場者
「気になったのは無人で動くフォークリフトとか。人員不足は大きくある。そのあたりを解消したいと見に来た」
◆九州次世代物流展 事務局 原野康平さん
「2030年、2035年に向けてトラックの自動化が進んでくるかと思うし、今まで人でやっていたのが、例えばフォークリフトが自動になったり物を自動で運ぶサービスが主流になってくると思う」
物流の未来を変える最新のモノやサービスが見られるこの展示会は、9日まで開催されます。